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女子大生の記録

「ガレキとラジオ」海を嫌いになれないのはなんでだろう

ガレキとラジオの上映会にて先日、鑑賞。ヤラセ問題など、詳しいことはWikiを参照。ガレキとラジオ - Wikipedia

 

 

私はヤラセのことを知らない状態で見たが、ドキュメンタリーに対してヤラセは許さない!という態度ではないので、そこまでなんとも。映画として死んだ、とまで言う人がいるのも解りはする。

そもそも、ドキュメンタリーって何なんだろう?大学の講義でドキュメンタリーも学んだが、フィルムをそのまま流さない限り、文脈は編集者の良いように切り取られて真実が捻じ曲げられる可能性がある。その時点で、ありのままの姿は失われているわけだ…

ドキュメンタリーの定義がどうであれ、私にとってのドキュメンタリーは、真実らしく楽しめるもの、という認識。※これであっているのかわからないし、プロから見ればありえない言動なのかもしれないが。

 

普通の人々に密着して、彼らが一生懸命ラジオをつくるストーリー。かっこわるいところも映す。私はこういう調子の映画はあまり好きではないので、?となるところもあった。笑いあり!涙あり!というのがちょっと苦手なのだ。大きな山場があるわけでもなく、市井を淡々と映していく。「故郷が好きじゃない」、「お姉ちゃんが嫌いだった」など、みんなマイナスの気持ちも持っている。役柄ではなく今も生きている彼らが映画でその気持ちを吐露することには大きな葛藤もあったのではないかと推察できる。

孫と子が行方不明になった女性の「海を嫌いになれないのはなんでだろう」という台詞が印象に残っているが、これはきっと演出ぽくて映画ぽい台詞だからなのかなあと思った。私はこういう言葉が好きなのだ…。